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条約制定 路上から訴え 広島・東京でパレード

 被爆地から「核兵器禁止条約」の制定を後押しする「ヒロシマおりづるパレード」が17日、広島市中区であった。新日本婦人の会広島県本部(東区)の主催で、市民約150人が核兵器廃絶を訴えて歩いた。東京でも被爆者団体の呼び掛けで約200人がパレードした。

 広島では参加者が横断幕やのぼり旗を持ち、金座街入り口から元安橋まで約1キロを行進した。シンボルカラーの赤や国連を象徴する青のTシャツ、帽子などを身に着け「世界の仲間と連携し、核廃絶への第一歩となる会議を成功させよう」と声を上げた。

 爆心地から3・3キロで被爆した森本頌子さん(76)=安佐北区=は「日本政府の交渉不参加は非常に残念だが、諦めずに被爆地の願いを届けたい」と話した。

 東京では都内の被爆者団体「東友会」の呼び掛けに応じた人たちが新宿駅周辺の約2キロを行進。「核兵器禁止」「条約つくろう」とシュプレヒコールを響かせた。

 広島と東京のパレードは、第2回制定交渉会議の舞台、国連本部がある米ニューヨークで女性が行進するのに呼応して企画した。(栾暁雨、田中美千子)

(2017年6月18日朝刊掲載)

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