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艦載機移転「拒否して」 被爆二世の会 知事に決議文送付

 山口県内の被爆2世たちでつくる被爆二世の会(山口市)は17日の総会で、米海兵隊岩国基地(岩国市)への空母艦載機移転計画に反対する特別決議をし、村岡嗣政知事宛てに決議文を送った。また、「核兵器禁止条約」制定に向けた交渉への日本政府の不参加に批判の声を上げた。

 山口市であった総会には13人が出席。寺中正樹代表(55)が決議案を読み上げた。基地がある岩国市には多くの被爆2世が住んでいるとして、「戦争がなければ被爆することもなかった。軍隊による平和は望まない。空母艦載機部隊の移転を拒否して」と訴えた。

 上関町で中国電力が計画する上関原発建設に反対する決議案も可決し、村岡知事宛てに併せて郵送した。

 米ニューヨークで開催中の核兵器禁止条約制定に向けた交渉会議に日本政府が参加していないことについて、同会運営委員の鳥家治彦さん(64)が「条文に『被爆者』という文言が初めて入った画期的な草案。不参加は許せない」と発言。寺中代表も「条約制定を拒み、核兵器廃絶の流れを逆行させている」と厳しく非難した。(原未緒)

(2017年6月18日朝刊掲載)

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