×

ニュース

終戦の日 平和誓う鐘 回天記念館では150人冥福祈る

 山口県周南市の大津島でも15日、平和を願い、鐘を鳴らす集会があった。徳山ユネスコ協会(村田園会長)の主催で12回目。約150人が参加し、戦争犠牲者の冥福を祈った。

 大津島の回天記念館であった式典で松本紀是館長(67)が「命の尊さに思いをはせる日。思いを込めて鐘を鳴らしましょう」とあいさつした後、参加者が次々に鐘を鳴らし、平和を祈った。鐘には1943年に岩国市柱島沖で謎の爆沈をした戦艦陸奥の砲身が鋳込まれている。

 山口市湯田、中学3年堀田唯果さん(15)は家族や親戚の5人で初めて大津島を訪ねた。「私と年の近い人がたくさん亡くなって、戦争って何だったんだろうと考えた。今ある生活に感謝したい」と話していた。(滝尾明日香)

(2012年8月16日朝刊掲載)

年別アーカイブ