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高校生も平和宣言 広島国際学院 被爆体験を聞く

 海田町の広島国際学院高で22日、被爆体験を聞き平和を考える授業があった。30年以上続く同校の恒例行事。8・6に向け「生徒平和宣言」をつくる。

 1年生487人が13クラスでそれぞれ被爆者や被爆2世から話を聞いた。広島市安芸区の平野貞男さん(84)はやけどを負った腕の痕を見せて惨状を説明。生徒が「戦争を防ぐ方法は」と質問すると「石油など他国の資源を求めた過剰な欲望が原因。地球環境や物を大切にしよう」などと答えた。

 クラスの平和学習委員の木村初花さん(16)と住谷美和さん(15)は「初めて聞く生々しい話に驚いた。私たちに何ができるか考えたい」と話した。

 生徒は感想や決意を記した作文を提出。近く「生徒平和宣言」としてまとめる。同校は「体験を語る被爆者が減っているが、生の声を聞く学習はできる限り続ける」としている。(田中伸武)

(2017年6月23日朝刊掲載)

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