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被爆67年式典 核の脅威 広島から訴え トルーマン元大統領の孫

 原爆投下当時の米国大統領トルーマンの孫クリフトン・トルーマン・ダニエルさん(55)=米シカゴ市=が6日、平和記念式典に初めて参列した。犠牲者に黙とうをささげ、「この地の経験を母国で伝える。いつか再訪する」と誓った。

 開式の約40分前、原爆慰霊碑に向かって右端の「外国人席」に着席した。隣には、広島と長崎両方の原爆投下機に搭乗した唯一の米兵の孫アリ・ビーザーさん(24)=米ロサンゼルス市=が座った。ダニエルさんは、遺族代表が死没者名簿を原爆慰霊碑に納める様子をじっと見詰めた。

 被爆して白血病を患い、折り鶴に回復の願いを託しながら12歳で亡くなった佐々木禎子さんの兄雅弘さん(71)=福岡県=の招きで3日に来日。滞在中、原爆資料館も見学した。(門脇正樹)

(2012年8月6日夕刊掲載)

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