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相互理解と平和 願う折り鶴 岩国の被爆者新庄さんと米海兵隊の軍人ら

 岩国市の被爆者、新庄菊子さん(90)と、交流がある米海兵隊岩国基地の軍人、軍属、その家族たち20人が23日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。原爆資料館を見学後、原爆の子の像に折り鶴約千羽を手向け、平和を願った。

 新庄さんは基地で暮らす人たちと田植えや折り紙などを通じて10年以上交流。ことし5月下旬から基地内で折られた約200羽と、市内の老人ホームから寄せられた約800羽を束ね、原爆の子の像のそばにつるした。

 3カ月前に米イリノイ州から来たという海兵隊員の妻チャンドラ・マウディーさん(25)は、像のモデルで被爆10年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんの話を学んだといい「禎子さんを思って折った」と語った。

 新庄さんは「争いをなくすためには、理屈抜きでお互いを分かり合えるよう楽しく交流するのが必要」と話している。(伊藤友一)

(2017年6月24日朝刊掲載)

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