×

ニュース

呉空襲の記憶 紙芝居原画展

 呉空襲を描いた紙芝居と絵を中心にした童話の原画展が呉市の広市民センター内、ひろ協働センターで8月15日まで開かれている。

 呉市東片山町の絵本・紙芝居作家のよこみちけいこさん(45)が描いた。同市焼山泉ケ丘の中峠(なかたお)房江さん(79)の空襲体験に基づく紙芝居「ふうちゃんのそら」や、戦時下の街や暮らしを地元のタウン誌に連載した童話「とうせんばのつやちゃん」などの原画計18枚が並ぶ。

 米軍の一連の呉空襲のうち、1945年7月1日から翌2日未明にかけては大規模な市街地空襲にさらされた。よこみちさんは中峠さんの証言を基に、爆撃や炎から逃げ惑う姿や、多くの人が押し寄せて呼吸もままならなかった防空壕(ごう)の様子などを柔らかなタッチで表現している。

 展示は同センターが企画した。無料。7月30日と8月4日のいずれも午前10時半から、中峠さん自らが紙芝居を上演する。中峠さんは「呉で何が起きたか親子で知り、平和を考えるきっかけにしてほしい」と願っている。(見田崇志)

(2017年6月26日朝刊掲載)

年別アーカイブ