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医師ら36人 市長と懇談 IPPNW世界大会

 広島市中区で24日始まる核戦争防止国際医師会議(IPPNW)世界大会に参加するため、自転車で長崎市を出発した国内外の若手医師たち36人が20日、広島市に到着した。市役所で松井一実市長と懇談した。

 36人は欧州、アジアなど18カ国の医師や医学生で、9日に長崎市を出発。放射線の健康影響などを訴える対話集会を各地で開きながら、二つの被爆地を結んで約570キロを走破した。

 松井市長は「核兵器廃絶の思いを広めていただいている。若い皆さんの力を貸してほしい」と歓迎。ドイツの小児科医師アレックス・ローゼンさん(32)は「戦争の被害を乗り越えた日本で貴重な話がたくさん聞けた」と感想を述べた。

 一行はこの日、広島大霞キャンパス(南区)にも立ち寄り、市内の大学生約50人と意見交換した。(田中美千子)

(2012年8月21日朝刊掲載)

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