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岩国市 ミサイル想定訓練 防災無線 屋内受信でトラブル

 岩国市は27日、弾道ミサイル飛来を想定した防災行政無線の放送訓練を初めて実施した。市内242カ所の屋外スピーカーから避難を呼び掛ける音声を放送したが、屋内受信機では放送されないトラブルがあった。

 午後3時、全国瞬時警報システム(Jアラート)の警報音が屋外スピーカーから流れ、頑丈な建物などへの避難を呼び掛けた。

 市役所では市や警察、消防などの約30人が市内に着弾したとの想定で図上訓練を実施。福田良彦市長を本部長とする対策本部を設置し、被害状況の報告や避難手段の確保などの手順を確認した。

 トラブルは、市内約7千戸に設置されているケーブルテレビ網を使う屋内受信機で発生した。市によると、訓練用に特別に設定した信号を受ける準備ができていなかったのが原因。実際のケースでは放送されるという。福田市長は「連絡体制の強化に向けて検証したい」と話した。

 市内の34小中学校でも避難訓練などがあった。和木町も町内の防災行政無線でJアラートの警報音を流し訓練した。(馬上稔子、藤田智)

(2017年6月28日朝刊掲載)

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