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平和運動にも力 功績しのぶ 冨田氏「お別れの会」

 広島県生協連合会(広島市中区)の会長理事を務め、7月8日に75歳で亡くなった冨田巌氏のお別れの会が20日、広島市南区のホテルで開かれた。生協や平和団体、行政などの関係者約550人が参列し、核兵器廃絶を訴えた平和運動の功績や温厚な人柄をしのんだ。

 県生協連と生協ひろしま(廿日市市)の主催。日本生協連合会の浅田克己会長は「自身に厳しく、周囲に温かい人。平和への思いが強く、ヒロシマの願いを世界へ発信された」との言葉を述べた。

 広島県被団協の坪井直理事長や広島平和文化センターのスティーブン・リーパー理事長も参列。遺影の前に花をささげ、別れを告げた。

 冨田氏は生協ひろしま理事長や日本生協連の常任監事を歴任。核兵器廃絶を求める署名活動に熱心に取り組み、被爆者団体との連携強化や戦争のない社会を訴える「市民平和行進」にも力を注いだ。(田中美千子)

(2012年8月21日朝刊掲載)

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