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チェコ首相 広島訪問 30日 平和公園やドーム視察

 広島市は27日、来日したチェコのソボトカ首相が30日に平和記念公園(中区)を訪れると発表した。同国の現職首相の広島訪問は初。チェコ人建築家ヤン・レツル(1880~1925年)が前身の広島県物産陳列館として設計した、原爆ドームを視察する。

 市国際交流課によると、ドーム視察は、レツルゆかりの遺産であるのを理由に、チェコ側から要望があった。当日は原爆資料館を見学し、原爆慰霊碑に献花する。松井一実市長との面会予定もある。

 チェコでは2009年4月、米国のオバマ大統領(当時)が、核兵器のない世界に向けて包括構想を打ち出した「プラハ演説」をした。「核兵器を使用した唯一の核保有国として行動する道義的責任がある」と明言し、廃絶への世界的な機運を高めた。オバマ氏は16年5月に現職大統領として初めて広島市を訪れ、平和記念公園で「ヒロシマ演説」。チェコと市は、核兵器を巡るオバマ氏の演説の地となった共通点もある。(岡田浩平)

(2017年6月28日朝刊掲載)

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