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被害改善なし「不安と怒り」 岩国の全盲男性 市民結束訴え

 米海兵隊岩国基地への空母艦載機移転計画を巡り、全盲の鍼灸(しんきゅう)師森本健一さん(55)=岩国市由宇町=が29日、市役所で記者会見し、移転阻止に向けた市民の結束を呼び掛けた。

 米軍機の騒音被害に苦しんできた森本さんは、艦載機移転に伴う騒音悪化の不安を打ち明け、「被害が改善されていないのに移転を容認したのは怒りを覚える」と福田良彦市長の判断を批判。「自分たちや子どもたちの生活を守るため、諦めずにみんなで声を上げよう」と訴えた。

 30日に移転容認を表明する見通しの村岡嗣政知事の姿勢にも触れ、「市長の声を聞いて、なぜ市民や県民の声を聞かないのか。今は容認すべきではない」と強調した。(松本恭治)

(2017年6月30日朝刊掲載)

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