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けん玉交流 アフリカへ 胎内被爆者の今田さん

■記者 岩成俊策

 世界20カ国以上をめぐり、けん玉での国際交流を続ける日本けん玉協会広島支部長の今田弘武さん(62)=広島市安佐南区=が6日から、ウガンダとケニアの子どもたちに魅力を伝える約3週間のツアーに旅立つ。

 持参するけん玉約300個は、墨で「広島」「ねばり」と書き込んだり、ひもの長さを整えたりして、約1カ月をかけて準備した。

 初めてウガンダを訪れたのは2年前。3小学校を巡り指導した。けん玉と、さまざまな技を紹介した表をプレゼントした。「目を輝かせながら夢中で取り組んでくれた」。もっと多くのアフリカの子どもたちに伝えようと、今回の渡航を決めた。

 現地では平和学習にも取り組む。原爆投下直後の広島市の写真パンフレットを示し、自身も胎内で被爆したことなどを話すという。「けん玉を活用しヒロシマとアフリカの距離を縮め、平和を発信したい」と意気込んでいる。

(2008年12月5日朝刊掲載)

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