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核と戦争 表現多彩 鞆で絵や再現CG展示

 核と戦争の記憶をテーマに被爆者と被爆2世、非戦争体験者の作品を並べた企画展「原子の現場」が、福山市鞆町の鞆の津ミュージアムで開かれている。無料。8月20日まで。

 13人と3団体の計約350点を展示。原爆がさく裂する光を7色に表した被爆者の絵、福山市内の被爆者広中正樹さん(77)が父の背中に刺さったガラスを抜く様子などを描いた紙芝居の原画などがある。

 広島市内の清掃員ガタロさんが原爆ドームや平和大橋を題材にした絵、福山工業高(福山市野上町)の生徒が昨年作った被爆直後の中国軍管区司令部の再現CGも公開する。

 津口在五学芸員は「それぞれの立場で原爆と向き合い、違う方法で視覚化した作品。失われた暮らしがあったことが伝わってくる」と話す。午前10時~午後5時。月、火曜休館(祝日は開館)。(高本友子)

(2017年7月2日朝刊掲載)

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