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市長が被爆者見舞う 広島市東区の原爆養護ホーム

 被爆72年の原爆の日を前に、広島市の松井一実市長は3日、東区の原爆養護ホーム「神田山やすらぎ園」に被爆者たちを見舞った。21日までに、市内にある他の原爆養護ホーム3園と広島赤十字・原爆病院を順次巡る。

 やすらぎ園には99人が暮らし、平均年齢は88歳2カ月。3階のロビーでは、松井市長は集まった被爆者15人に国連で制定交渉中の「核兵器禁止条約」を紹介し、「被爆者の皆さんの思いが実現しようとしている」と語り掛けた。代表して近藤ヒナ子さん(89)に見舞金を渡し、居室を回って入園者を励ました。

 2階でも同様に被爆者たちと面会し、溝口牧子さん(77)に花束を手渡した。溝口さんは「核兵器を使わない、平和な世界になるように」と願っていた。  松井市長は毎年原爆の日の前と年末に同ホームや病院を訪れている。(伊藤友一)

(2017年7月4日朝刊掲載)

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