×

ニュース

モノトーン 被爆の記憶 広島の画家・田谷さん 八千代で作品展

 広島での被爆体験などを基に創作活動を続ける画家田谷(ただに)行平さん(75)=広島市西区=の絵画作品展が、安芸高田市八千代町の八千代の丘美術館で開かれている。「自分の中のヒロシマ」をテーマに、黒と白を基調にした計10点を展示している。8月28日まで。

 田谷さんは3歳の時、広島市中区白島九軒町にあった自宅で被爆。「吐息の川」(縦横各1メートル)は、当時、避難した場所近くの川が、時代を経た今も流れ続けていることをモチーフにした。また縦2メートル、横8メートルの横長の「ヒロシマの夏」は、アクリルや墨などの異なる画材を塗り重ね、黒い雨を表現した。

 田谷さんは「誰しも忘れられない記憶がある。作品を通じてそれぞれの記憶を思い起こしてほしい」と話す。

 一般300円、小中学生と65歳以上は200円。火曜休館。(山成耕太)

(2017年7月8日朝刊掲載)

年別アーカイブ