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条約前文「hibakusha(被爆者)」 不戦への決意示す

 核兵器禁止条約の前文には「hibakusha」(被爆者)が受けてきた苦難を心に刻むとの文言が加えられた。条約の理念や趣旨、基本原則をうたう前文は非常に重要な意味を持つ。条約交渉会合のホワイト議長は「核兵器の犠牲者の苦しみを明記するのが目的だ」と強調。二度と悲惨な歴史を繰り返さないとの決意を表した。

 前文は被爆者を「the victims of the use of nuclear weapons」(核兵器使用の被害者)と説明し、「unacceptable suffering」(受け入れ難い苦痛)を被ってきたと指摘した。核実験の影響を受けた人々も同様だとし、いずれもその悲惨な歴史を「mindful」(留意する)と記した。

 この他に「the importance of peace and disarmament education」(平和と軍縮教育の重要性)にも言及した。

(2017年7月9日朝刊掲載)

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