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広島でIPPNW世界大会 放射線被害 学び伝える ユースサミット

 IPPNW世界大会2日目の25日、「核兵器はなぜなくならないのか」をテーマにしたユースサミットが会場の広島国際会議場であった。米国やインドなど7人のスピーチを基に国内外の高校生や大学生たちが討論した。

 カザフスタンのセメイから山陽女学園高(廿日市市)に留学中のスマイルカノワ・マディナさん(17)は、1949~89年に450回以上の核実験が行われたことを紹介。市民運動で核実験場を閉鎖させた経緯を報告し「今も放射線の被害に苦しむ人がいる。セメイ、ヒロシマ、フクシマから学び伝えよう」と述べた。ブラジルの高校2年リア・ロドリゲスさん(16)は、世界平和のためには競争社会への適合を促す教育ではなく、皆で学び合う重要性を訴えた。

 続いて、6~12人ずつ10グループで核に関して議論。全体での質疑応答を経て、座長の広島女学院高(広島市中区)3年安藤真子さん(17)が「核は地球全体の問題。核兵器廃絶と原発廃止。私たちの力で解決したい」とまとめた。(二井理江)

(2012年8月26日朝刊掲載)

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