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被爆体験記 編み続けて第51集 新日本婦人の会県本部が発行

 新日本婦人の会県本部(広島市東区)が、被爆体験記を収めた冊子「木の葉のように焼かれて」の第51集を発行した。被爆者10人が手記や聞き書きで、あの日の記憶や平和への思いを伝えている。

 1人の男性は5歳の時に宝町(現中区)の自宅前で被爆。直前まで一緒に遊んでいた友人が焼け死んだ姿を目撃した時の悲しみなどをつづる。被爆者のほか、2世たちら4人の手記もある。

 県本部は1964年に第1集を作成。近年は被爆者が減り、体験談を集めるのに苦労しているが、今年は昨年の6人を上回った。このほど市役所で記者会見した沢田カヨ子会長(73)は「今のうちに伝えなきゃという被爆者の思いを強く感じる。被爆者がいる限り活動を続けたい」と話した。

 B5判、64ページで500円。2千部発行。電話かファクスで購入希望を受け付ける。県本部☎082(263)0402=平日午前10時~午後5時。(伊藤友一)

(2017年7月13日朝刊掲載)

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