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61年目の美容奉仕 原爆病院 入院患者 爽やかな夏を

 爽やかな気持ちで夏を過ごしてもらおうと、広島赤十字・原爆病院(広島市中区)で12日、ニュー双葉美容室(南区)の美容師が入院患者の髪を整えるボランティアをした。

 沖絹子社長たち3人が病院を訪問。一室で、被爆者3人を含めた入院患者19人に「早く元気になってね」と声を掛けながら髪を切り整えた。中区の加次操さん(71)は「すっきりして気分も良くなった」と喜んだ。

 ニュー双葉のボランティアは、被爆者で先代社長の故・沖従子さんが、当時の広島原爆病院に入院した際の恩返しにと、1957年に始めた。毎年、原爆の日の前と年末に続けている。沖社長は「これからも先代の遺志を継いでいく。患者さんに少しでも明るくなってもらえれば」と話した。(伊藤友一)

(2017年7月13日朝刊掲載)

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