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平和願い ボスニアに寄贈 原爆の熱線浴びた路面電車の敷石 広島市西区のNGO

 広島市西区の非政府組織(NGO)「ひろしま・祈りの石の会」は、広島で原爆の熱線を浴びた路面電車の敷石を、東欧のボスニア・ヘルツェゴビナに贈った。平和への願いを込めて世界各国に贈っており、111カ国目。

 約50センチ四方の御影石で、平和を祈る女性像などを刻んでいる。梅本道生会長(58)=廿日市市=たち7人が6月下旬、首都サラエボでアブドラ・スカカ市長に手渡した。子どもも多く来場する自然科学館の出入り口に展示されたという。

 石の会は1991年設立。岡本洋二事務局長(55)=同=は「石は何も語らないが、平和を祈る思いを伝えることはできる」と訴えている。(新谷枝里子)

(2017年7月16日朝刊掲載)

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