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核禁止条約採択を歓迎 広島で若者らパレード

 核兵器禁止条約が国連の交渉会議で採択されたことを歓迎するパレードが16日、広島市中区の中心街であった。地元の若者たちでつくる有志の会の主催で、約30人が参加した。

 「核兵器禁止条約 Welcome」などと書いた横断幕を掲げ「核兵器、なくっていいじゃん」などと声を上げながら、中区の金座街から平和記念公園まで約1キロを行進した。

 公園に着くと、ゲスト参加した広島県被団協の佐久間邦彦理事長(72)が「条約はスタート地点。核兵器をなくす方法を皆さんと考えていきたい」とあいさつ。「ヒバクシャ国際署名」事務局の林田光弘さん(25)=横浜市=も「全ての国が批准するよう、被爆者だけではなく若者が声を広げていくことが大事だ」と呼び掛けた。

 条約は7日、120カ国以上が参加した国連の交渉会議で採択。50カ国が批准して90日後に発効する。米国の「核の傘」に頼る日本は交渉に参加せず、条約を支持しない考えを示している。(明知隼二)

(2017年7月17日朝刊掲載)

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