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原爆犠牲者に不戦誓う 県立広島商業高で慰霊祭

 広島市中区の県立広島商業高で16日、前身の広島商業学校で原爆の犠牲になった生徒や教職員計137人を悼む慰霊祭があった。遺族や在校生たち計約120人が参列した。

 生徒会長の3年田中翔太さん(17)が「戦争の歴史が遠のく中、先輩たちの苦難を伝えていく役割がある」とあいさつ。生徒会を中心に作った折り鶴を祭壇に供えた後、参列者全員が白菊を献花し、手を合わせた。

 兄を亡くした中区の泰田康二朗さん(79)は「勉強を頑張ろうと入学した兄を思うと胸が張り裂けそう。平和な世界を守り続けてほしい」と話した。

 慰霊祭に先立ち、卒業生が生徒に被爆体験を証言し「核兵器のない世界を実現して」などと語り掛けた。(下高充生)

(2017年7月17日朝刊掲載)

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