×

ニュース

野球で深める友好20年 ハワイの少年チーム広島訪問 原爆資料館なども見学へ

 広島県と米国ハワイ州の友好提携20周年を記念し、カウアイ島の少年野球チームが16日、広島市を訪れて市内のチームと親善試合をした。18日まで広島市に滞在し、地元の子どもたちと交流を深めつつ、被爆地の歴史を学ぶ。(新山京子)

 親善試合は安芸区の瀬野川公園で、カウアイ島の11、12歳の選抜チーム「カウアイ・ヤンキース」と、安芸地区の小中学生の硬式野球チーム「広島安芸リトルリーグ」が対戦。ホームランも飛び出す打撃戦を、9対8で安芸リトルが制した。

 カウアイ側の捕手レイソン・アブリゴさん(12)は「海外の同世代との試合に緊張したけど、楽しめた」。安芸リトルのキャプテンで海田中1年の原昌輝さん(13)は「球が速いしよく打つのに驚いた」と汗を拭った。

 県とハワイ州は、1997年に友好提携を結んだ。20周年の今年、カウアイ島の郡長から交流の提案があり、広島日米協会とリトルリーグ中国連盟でつくる実行委員会が企画した。

 一行は13日に来日し、東日本大震災で被災した福島県いわき市を訪問。16日に広島市に入った。別の小中学生のチームと対戦したり、原爆資料館(中区)を見学したりする。18日には、県の湯崎英彦知事と同市の松井一実市長を表敬訪問する。

(2017年7月17日朝刊掲載)

年別アーカイブ