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広島の魅力・平和 米でスピーチへ 23日 西区の沖野さん

 広島市西区の印刷出版会社社長沖野直子さん(50)が、米国で23日にあるスピーチコンテスト世界大会に出場する。広島の観光地や原爆の子の像のモデルの佐々木禎子さんなどについて英語で話し、「広島の魅力や平和の尊さを訴えたい」と意気込んでいる。

 テーマは「チャレンジ」。シングルマザーで家事や子育てと仕事を「楽しみながら」両立した体験、英字新聞を発行する夢などを語る。原爆ドーム(中区)、宮島(廿日市市)の鳥居も写真で紹介する。

 コンテストは国際組織インターナショナル・トレーニング・イン・コミュニケーション(本部・米国)が開く。沖野さんは4月の中国・九州地区大会で優勝。6月に奈良市であり、7人参加の全国大会で準優勝した。

 沖野さんは、被爆し白血病で亡くなった佐々木禎子さんの担任だった故野村剛さんの教え子。米国行きが決まり、急きょ、回復を願って鶴を折り続けた禎子さんを紹介することにした。

 同僚たちと作った約400羽の折り鶴も持参し会場などで配る。沖野さんは「原爆の日を前に、広島に思いをはせてほしい」と話している。(小笠原芳)

(2017年7月21日朝刊掲載)

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