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被爆証言聞き平和考えよう 29日阿品で集い

 被爆証言と、しの笛演奏を聞き、平和について考える集いが29日午前10時~正午、廿日市市阿品の阿品市民センターである。同センターなどの主催で参加無料。

 証言するのは同市の田中祐子さん(88)。安田高等女学校(現安田女子中高)の専攻科生だった16歳の時、広島市平野町(現中区)の自宅で被爆した。当日は体調が悪く、家で勉強していた。家が崩れて下敷きになったが、悲鳴に気付いた人に助けられ、一命を取り留めたという。

 学校の友人の多くが学徒動員先の工場で亡くなったことや、終戦を迎えた頃から頭髪が抜け始め、死を覚悟したことなどを約1時間話す。

 証言の前後に、東広島市のしの笛奏者、福原百三さん(65)が計約30分間、「赤とんぼ」「ゆりかごの歌」などを演奏する。事前の申し込みは不要。同センター☎0829(36)3630。

(2017年7月21日朝刊掲載)

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