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24歳ガイドの講師役好評 広島の村上さん 学校から依頼

 大学4年生だった3年前から、平和記念公園でボランティアガイドを続けている広島市西区の村上正晃さん(24)に、広島県内の小中学校から平和学習の講師の依頼が舞い込み始めた。

 被爆瓦を持参し、クイズなどを挟んで子どもたちが原爆に関心を持つ工夫を凝らしている。6月にあった佐伯区の五日市観音中の平和学習への協力は、2月に続いて2回目。「爆心地がどこか分かる人」とクラスの3年生に呼び掛けると、次々に手が挙がった。50分の授業中、テレビに写真や図を映し、原爆被害の実態や世界の核状況などを、かみ砕いて説明した。

 「広島で育ったけれど知らないことがたくさんあった」と籾田愛理さん(15)。大下茂校長も「生徒と年齢が近く、平和のために何ができるかを考える動機付けになる」と話していた。

 「原爆は昔話ではなく、今に続く問題。地元の子どもたちが、ヒロシマに関心を持つきっかけにしたい」と村上さんは意気込んでいる。(桑島美帆)

(2017年7月24日朝刊掲載)

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