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　広島市中区の国泰寺高で２３日、前身の旧制広島一中の原爆死没者慰霊祭があった。遺族や在校生たち約４５０人が参列。犠牲となった生徒と教職員計３６９人を追悼し、平和への誓いを新たにした。

　在校生を代表し、２年の垰（たお）明穂さん（１７）が「７２年前の悲劇を語り継ぐことが広島に生まれた者の使命」とあいさつ。参列者は慰霊碑に白菊を手向け、手を合わせた。

　３年生だった当時、爆心地から約２キロ離れた動員先の軍需工場で被爆し、同級生を亡くした世良邦治さん（８７）＝中区＝は「みんながあの悲劇を繰り返してはいけないと言うのに戦争の危機が続いている。若い人はその理由を考え続けてほしい」と願った。

（２０１７年７月２４日朝刊掲載）