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米国の医師3人 被爆者医療学ぶ HICARE研修

 広島県や広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)が招いた米国の医師3人が24日、広島市内で研修を始めた。28日までの5日間、放射線被害や被爆者医療などについて学ぶ。

 ロサンゼルスの医療機関などに勤める30~40代の医師3人が県庁を訪問。県被爆者支援課の八幡毅課長が「米国にも約700人の被爆者がおり、今月はサンフランシスコとシアトルで健康診断を実施している」などと説明した。3人はHICAREの取り組みを紹介する約15分の映像も見た。

 3人は期間中、広島赤十字・原爆病院(広島市中区)など7カ所で健診や放射線の人体への影響について学ぶ。原爆養護ホーム舟入むつみ園(同)では、入所者と交流する予定。

 カリフォルニア大アーバイン校の助教で小児科医のパク・ヒョンスンさん(48)は「子どもへの放射線の影響や、遺伝的な影響に興味がある」と話していた。

(2017年7月25日朝刊掲載)

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