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ガイド参考 「タワー」見学 ピースボランティア・被爆体験伝承者ら60人

 原爆資料館(広島市中区)のピースボランティアや被爆体験伝承者たち約60人が24日、原爆ドーム(同)東隣の複合ビル「おりづるタワー」を見学した。観光客をガイドする際などの参考にしてもらおうと、ビルを所有する広島マツダ(同)が初めて企画した。

 参加者は、タワー13階の展望スペースから平和記念公園など市内を一望。写真を撮ったり、木の床に座ったりしてタワーからの見え方を確認した。

 展望スペースは昨年7月にオープンした。資料館を訪れた人がボランティアに施設の内容を尋ねることもある。資料館で展示品を解説したり、公園内の慰霊碑を案内したりするピースボランティアの辻靖司さん(75)=西区=は「ここに行く観光客には、被爆後の壊滅した市内の写真と今を比べて被害を考えてほしいと伝えたい」と話していた。(水川恭輔)

(2017年7月25日朝刊掲載)

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