×

ニュース

湯村の湯 被爆者笑顔 広島2施設に5トンずつ寄贈

 原爆養護ホーム倉掛のぞみ園(広島市安佐北区)と神田山やすらぎ園(東区)に24日、兵庫県新温泉町の湯村温泉の湯が5トンずつ届いた。入所者計約110人が入浴や足湯を楽しんだ。

 倉掛のぞみ園では、同町や湯村温泉観光協会の職員計5人がタンク車で運んできた温泉を浴槽に張り、一部を足湯用としてバケツに入れた。足湯を楽しんだ橋本ミヨ子さん(85)は「体全体が温まり、気持ちいい」とほほ笑んでいた。

 湯村温泉は、胎内被爆した女性を描いたドラマ「夢千代日記」の舞台。同町や観光協会は被爆者にくつろいでもらおうと、1992年から毎年、原爆の日の前に両施設に湯を届けている。(中川雅晴)

(2017年7月25日朝刊掲載)

年別アーカイブ