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「大淀」の戦没者悼む 大柿で住民ら70人慰霊祭

 1945年7月、江田島市の江田島湾に停泊中、米軍の爆撃を受けて大破した軽巡洋艦大淀の乗組員の慰霊祭が24日、同市大柿町の慰霊碑前であった。

 地元飛渡瀬地区の住民や海上自衛隊第1術科学校関係者、明岳周作市長たち約70人が参列した。術科学校のラッパ隊が追悼のラッパを吹き、参列者が焼香。碑に刻まれた277人の死を悼んだ。

 当時、艦の消火活動や負傷者の救助に当たった住民が51年から毎年、慰霊祭を営んでいる。昨年に続いて遺族の出席はなかった。飛渡瀬自治会の中野文彦会長(69)は「関係者の高齢化が進むが、地元で慰霊を続け後世に歴史を伝えていく」と碑に手を合わせていた。(貞末恭之)

(2017年7月25日朝刊掲載)

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