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原爆展打診へ米訪問 9月、資料館館長 6博物館と連携探る

 原爆資料館(広島市中区)は27日、志賀賢治館長が9月6~19日に渡米し、ハワイ・真珠湾のアリゾナ記念館など6博物館を訪問すると発表した。戦争をテーマにした海外博物館との連携強化の一環で、原爆展開催などを打診する。

 ほかの5館はナショナル・セプテンバー11メモリアル&ミュージアム(ニューヨーク)ロスアラモス歴史博物館(ロスアラモス)全米日系人博物館、寛容博物館(ロサンゼルス)戦艦ミズーリ記念館(ホノルル)。それぞれの責任者と会い、原爆展の開催やインターネットを使った被爆体験講話の実施、資料の保存や劣化対策などについて連携の可能性を探る。被爆75年の2020年に米国での原爆展開催も視野に入れる。

 資料館は本年度から海外博物館との関係強化に乗り出し、6月にはポーランドの国立アウシュビッツ・ビルケナウ博物館と連携を申し合わせた。志賀館長は、「昨年5月に米国のオバマ大統領(当時)が来館し、資料館が注目、評価された。記憶をつなぐ博物館として、資料保存や次世代への継承などの共通課題をともに考えたい」と話している。(野田華奈子)

(2017年7月28日朝刊掲載)

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