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平和な世界 米生徒と議論 中区で広島女学院高の10人

 原爆の日を前に、米国の高校生20人が27日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、広島女学院高(同)の生徒10人と交流した。核兵器について意見交換したり一緒に公園を巡ったりして、平和への思いを共有した。

 広島国際会議場の一室で4班に分かれて討議。核兵器に関し、日本の生徒が「廃絶されるべきだ」と訴えたのに対し、米国の生徒が「北朝鮮の核保有など国際情勢を考えると現実的ではない」と主張する場面があった。

 1年神安春乃さん(16)は「意見が違っても平和への思いは同じ。話し合うことを続けたい」。バージニア州の高校3年ケリー・ロンさん(17)は「被爆地の若者の核兵器廃絶への願いを家族や友人に伝える」と話した。

 一行は原爆慰霊碑を訪れ、原爆の子の像には折り鶴をささげた。日米の高校生の相互理解を進めようと、米保険大手のAIGグループが主催した国際交流プログラムで来日した。(森戸新士)

(2017年7月28日朝刊掲載)

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