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被爆3世 継承意義考えて 西区であすから芸術展

 広島市安芸区の写真家堂畝紘子さん(35)たち若手女性芸術家のグループが30日から、西区民文化センターギャラリーで「被爆3世」をテーマにした写真や映像、書道作品の合同展示会を開く。昨年に続き2回目で、8月5日まで。無料。

 堂畝さんは、被爆3世とその家族の集合写真を撮影する取り組みを2015年に開始。展示会には、被爆者の女性を子、孫が笑顔で囲む写真をはじめ広島8家族、長崎12家族の計20枚を並べる。

 堂畝さんは「被爆3世は戦争体験を直接聞ける最後の世代。作品を通じ継承の意義を考えてほしい」と話す。

 映像作家吉田依未さん(37)=安佐南区=は、被爆者が孫に体験を語る様子を上映。書道家河内裕美さん(37)=同=も「継承」をイメージした3メートル四方の書を出展する。

 1日には、広島と長崎で原爆に遭った二重被爆者、山口彊(つとむ)さん(10年に93歳で死去)の孫の原田小鈴さん(42)=長崎市=が来場。午前10時から、祖父の半生を題材にした紙芝居を広島で初めて上演する。

 展示は午前9時~午後8時。初日のみ午後3時から。7月31日は休館日。(長久豪佑)

(2017年7月29日朝刊掲載)

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