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復興方法 被爆地に学ぶ 東北高生 平和記念公園を訪問

 東日本大震災に見舞われた仙台市にある東北高の2年生98人が5日、被爆地から復興のヒントを学ぶため、広島市中区の平和記念公園などを訪れた。

 一行は公園内の原爆資料館を見学。原爆の子の像では、生徒を代表して佐藤未来(みく)さん(17)と阿部玄暉(はるき)君(16)が千羽鶴をささげて黙とうした。佐藤さんは「原爆で壊滅した街が、緑豊かによみがえった広島の姿に励まされる」と話していた。

 その後、隣接する廿日市市を訪問。世界遺産の島宮島へ渡るフェリー乗り場で、宮城、岩手、福島の東北3県の観光パンフレットを観光客に配った。

 引率する池田大児教諭(41)は「復興に向け歩み出している被災地の姿を見に来てほしい」と願っていた。6日は復興支援への感謝を込めて宮島で清掃活動をして、7日に帰途に就く。(神下慶吾)

(2012年9月6日朝刊掲載)

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