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核廃絶の思い育む 小学生ら白い紙に色付け メッセージ 元安川沿い120枚展示

 「みんななかよく」「せんそうをなくそう」―。子どもたちが平和へのメッセージなどを書いた白い紙が30日、広島市中区の原爆ドームを対岸に望む元安川沿いの広場に並べられた。芸術で平和を発信するアート展示「ホワイトプロジェクト」。芸術家や学生でつくる団体「ヒロシマ・アート・アソシエーション」が企画した。(松本真由子)

 同団体のメンバーが事前に、広島市や呉市の小学生たちに、原爆ドームを擬人化したキャラクターをプリントしたA4判の紙を配布。自由に色付けし、平和への思いを書いてもらった。

 この日は、集まった紙のうち約120枚を高さ約30センチの台に1枚ずつ貼って広場に並べ、約1時間展示した。同プロジェクトに関わった被爆者の新田ユキ子さん(81)=安佐南区=は「黒で塗られた作品もあり、子どもたちが戦争の恐ろしさを感じているのが分かる。次の世代にもしっかり伝えてほしい」と話した。

 この日は「核廃絶!ヒロシマ・中高生による署名キャンペーン」の2017年度の結団式も中区の広島女学院高であった。同高や修道高(中区)など県内6校の約80人が参加。式の後、早速、平和記念公園などで核兵器廃絶を求める署名集めをした。

(2017年7月31日朝刊掲載)

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