悲惨な最期 600人が悼む 継承へ段原中で慰霊祭
17年7月31日
広島市南区の段原中で30日、原爆死没者慰霊祭があった。72年前に被爆した元動員学徒や在校生たち計約600人が、同校の前身である第一国民学校の犠牲者を追悼した。
校内の慰霊碑は、昭和町(現中区)一帯の建物疎開作業現場で被爆して犠牲になった学徒、教員たち計50人の名前を刻む。参列者は碑前で黙とうした後、順番に花や折り鶴をささげた。同中3年和田悠聖さん(15)は「ヒロシマの若者として原爆被害を一層学びたい」と誓っていた。
慰霊祭は遺族や元学徒の高齢化を受け、一昨年から、住民たちでつくる段原中学校区ふれあい活動推進協議会が主催。同国民学校高等科1年時に被爆した村谷喜美恵さん(84)=安佐北区=は「若い世代が続けてくれてありがたい。碑の前で当時の悲惨さに思いをはせてほしい」と話していた。(水川恭輔)
(2017年7月31日朝刊掲載)
校内の慰霊碑は、昭和町(現中区)一帯の建物疎開作業現場で被爆して犠牲になった学徒、教員たち計50人の名前を刻む。参列者は碑前で黙とうした後、順番に花や折り鶴をささげた。同中3年和田悠聖さん(15)は「ヒロシマの若者として原爆被害を一層学びたい」と誓っていた。
慰霊祭は遺族や元学徒の高齢化を受け、一昨年から、住民たちでつくる段原中学校区ふれあい活動推進協議会が主催。同国民学校高等科1年時に被爆した村谷喜美恵さん(84)=安佐北区=は「若い世代が続けてくれてありがたい。碑の前で当時の悲惨さに思いをはせてほしい」と話していた。(水川恭輔)
(2017年7月31日朝刊掲載)