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原爆絵本「ゆきちゃんが見たピカドン」 戦時下の生活回想 福山で著者森本さん講演

 原爆投下前後の広島の様子を描いた絵本「ゆきちゃんが見たピカドン」の著者、森本マリアさん(83)=広島市安佐北区=の講演会が30日、福山市丸之内の市人権平和資料館であった。同館で開催中のこの絵本をテーマにした企画展の一環。

 当時を再現したもんぺを身に着けた森本さんは、集まった約40人に布絵芝居を見せた後、戦時下の生活を回想した。物資が足りなくなって学校でドングリを拾ったり、ヨモギを摘んだりしていた暮らしを語り、「厳しかった先生が、戦争が終わると『これからは自由だ』と態度が変わった」と話した。

 広島市東区のパート島本典子さん(58)は「日常生活の話を聞け、より戦争を近く感じられました」と話していた。(細田一歩)

(2017年7月31日朝刊掲載)

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