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艦載機岩国移転 愛宕山野球場が完成 岩国市 試用や見学会検討

 岩国市の米海兵隊岩国基地への空母艦載機移転計画に伴い、中国四国防衛局が同市愛宕山地区で建設を進めていた野球場が31日、完成した。今後、米軍に提供され、市民も利用できる。具体的な利用方法や使用が始まる時期は現時点で決まっていない。(松本恭治)

 野球場「キズナスタジアム」は両翼100メートル、センター122メートルで、約8千人の観客を収容。仕様上、プロ野球のデーゲームや全国高校野球選手権の予選もできる。同じ区域内にはソフトボール場2面、バーベキュー施設を備えたあずまや8カ所、子どもの遊び場3カ所も整備した。

 これらの施設は、日米合同委員会や閣議決定などを経て米軍へ提供され、同様の手順で米軍と市民の共同使用手続きが取られる。正式な市民使用は使用料などを定めた市管理条例の制定後となるが、市などは事前に試用や見学の機会を設ける方向で検討している。

 運動施設は他に、バスケットボールやバレーボールなどのできるコミュニティーセンターが10月末、陸上競技場が来年2月末に完成する予定。

 市によると、運動施設エリアは岩国運動公園(同市平田)と同様の利用方法を検討。野球場など利用者が占有する施設の予約は、①日米交流行事②米軍か市の公の行事③一般利用―の順で受け付ける方向で、国や米軍と協議している。

 一方、米軍家族住宅エリアは残る131戸の建設を31日に終え、全262戸の住宅や関連施設が完成した。

(2017年8月1日朝刊掲載)

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