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釜山文化財団に福山市長が訪問 記憶遺産登録へ連携

 福山市の枝広直幹市長は7月30日、朝鮮通信使関連資料を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に日本の団体と共同で申請した、釜山文化財団を初めて訪ねた。今秋にも実現する見通しの記憶遺産への登録に向け、互いに協力し合う姿勢を確認した。

 枝広市長たち10人が同財団の柳鍾穆(ユ・ジョンモク)代表理事たちを訪問。枝広市長は「記憶遺産に選ばれると信じている。今後も交流を深める必要がある」と話した。柳代表理事は「交流事業をいろいろやっていきたい」と述べたという。

 釜山は朝鮮通信使の船旅の出発地。対馬や鞆を含む瀬戸内海の港町に寄港しながら大阪まで航行し、江戸へ向かった。記憶遺産登録が期待される資料は、江戸期の外交文書や絵巻など日韓の111件333点。(福田彩乃)

(2017年8月1日朝刊掲載)

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