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平和の願い込め大久野島を清掃 忠海高生 慰霊碑や周辺

 竹原市の忠海高の生徒が31日、対岸の大久野島で、旧日本陸軍による毒ガス製造に従事して後遺症に苦しめられた人々の慰霊碑と周辺を清掃した。

 1~3年の80人が参加した。慰霊碑の周りの落ち葉をほうきや熊手で取り除き、そばに立つ化学兵器廃絶の宣言を刻んだ石碑も磨いた。3年の木曽健太さん(17)は「観光客に平和の大切さについて考えてもらえるよう、心を込めて作業した」と話していた。

 同校は2005年から、有志を募って夏休みに清掃活動を続けている。参加者のうち10人は作業後、市民団体「毒ガス島歴史研究所」の山内正之事務局長(72)の案内で、島内にある関連の遺跡10カ所を見学した。(山田祐)

(2017年8月1日朝刊掲載)

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