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被爆前の広島にタイムトラベル NHKが無料アプリ

 NHK広島放送局は、所有する映像を活用し、第2次世界大戦以前の広島市内に入り込んだような感覚で記念撮影できるスマートフォン向け無料アプリ「時空転送 NHKのタイムマシン」をつくった。15日まで、中区内の3カ所に体験ブースを設けている。

 ブースでは背景画像を、1926年の広島県立商品陳列所(県産業奨励館を経て今の原爆ドーム)▽26年の本通り商店街▽33年の相生橋▽33年の中島地区(今の平和記念公園一帯)の4地点から選べる。アプリを取り込んだ状態のスマホを台にセットして、ポーズを取り撮影する。

 にぎわう街並みや祭りの風景に自身が写り込んだ32秒間の合成映像と写真を、スマホに保存できる。

 ブースがあるのは、本通の広島アンデルセン旧店舗前、大手町1丁目のおりづるタワー(いずれも午前10時~午後7時)、大手町2丁目の広島放送局(午前10時~午後6時、6日は午後7時まで)。同局では写真の印刷もできる。

 同局は「原爆投下前の人々の暮らしを身近に感じ、戦争や平和を考えるきっかけにしてほしい」としている。(鈴木大介)

(2017年8月1日朝刊掲載)

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