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「核なき世界へ運動を」 広島市長に米被爆者協会長

 来日中の米国広島・長崎原爆被爆者協会の更科洵爾(さらしな・じゅんじ)会長(88)=カリフォルニア州=が1日、広島市役所で松井一実市長に面会した。「核なき世界の実現に向けて運動を」と求めた。

 6月に90歳で亡くなった据石和さんの後任として7月に就任した更科会長は、妻の清子さん(86)たちを伴って訪問。米国で原爆犠牲者の法要を営み、大学や寺院などで被爆証言をしていると松井市長に紹介した。終了後、「被爆者であるが故に遠慮なく原爆の悲惨さを伝えられる。核なき世界のためにこれからも努力していきたい」と話した。

 会員はロサンゼルスとハワイを中心に約240人いるという。市長訪問に先立ち更科会長は広島県庁で高垣広徳副知事に面会。国の委託で県が10月に取り組む北米被爆者健診事業への期待を伝えた。(伊藤友一)

(2017年8月2日朝刊掲載)

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