×

ニュース

墜落原因特定できず 米軍岩国FA18 防衛局、県市に報告

 中国四国防衛局は1日、昨年12月に米海兵隊岩国基地(岩国市)所属のFA18ホーネット戦闘攻撃機1機が高知県沖に墜落し緊急脱出したパイロット1人が死亡した事故について、米側の事故報告書の概要を山口県と岩国市に伝えた。米側は「調査では事故原因を特定できなかった」としている。

 防衛局職員が県岩国基地対策室と市基地政策課を訪問し、事故状況や原因に関する米側の調査結果を文書で説明。米側は、調査では事故機に機械的な不具合や性能に影響を及ぼす問題を示唆するものはなかったとし、「緊急脱出の理由は不明だが、高速度の中でのとっさの判断だったと推測される」とした。

 昨年9月には岩国基地配備のAV8Bハリアー攻撃機1機が沖縄県沖で墜落事故を起こしており、米側は事故報告書で「パイロットの操作ミスが原因」と結論付けている。(松本恭治)

(2017年8月2日朝刊掲載)

年別アーカイブ