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原爆資料館 混み具合案内 館内にカメラ 動画中継 

 原爆資料館(広島市中区)の2017年度4~7月の入館者数は61万9246人で、年間で過去最多だった16年度の同期間を2・2%上回っていることが分かった。16年5月のオバマ前米大統領の訪問などを受け、入館者の増加傾向が続く。混雑を避けて訪れてもらえるようにと同館は1日、混み具合をホームページ(HP)でリアルタイムに見られるようにした。

 4~7月の入館者数は、年間で173万9986人を記録した16年度の同期間の60万5828人を1万3418人超過。被爆70年だった15年度の同期間比でも24・5%伸びた。うち外国人は15万6301人で16年度より3144人増えた。

 同館は混雑対策として、東館1階エントランスと同3階の「核兵器の危険性」の展示付近にカメラ各1台を新設。動画サイトの「ユーチューブ」を利用して、館内の様子をウェブ上で中継している。費用は約100万円。

 これとは別に同館HPでは、過去3年間の1日当たりの入館者を基にした日々の混雑予想も掲載。リアルタイム中継との併用を勧める。同館啓発課は「少しでもすいている状態で、ゆっくり展示を見ていただきたい」としている。アドレスはhttp://hpmmuseum.jp/(渡辺裕明)

(2017年8月2日朝刊掲載)

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