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空襲劇 平和大会で披露 近大福山の中高生 福山で8日

 福山市佐波町の近大付属広島高・中福山校の演劇部の生徒が8日、同市松浜町のリーデンローズである「市民平和のつどい・市民平和大会」で、第2次世界大戦下の空襲をテーマにした劇を披露する。

 演じるのはあまんきみこ作の「ちいちゃんのかげおくり」(あかね書房)。父を戦争に送り出し、家族3人で暮らし始めた少女ちいちゃんが主人公。空襲で家は焼け落ち、母、兄とはぐれたちいちゃんが、家族4人で遊んだ「かげおくり」を思い出しながら息絶えるストーリーだ。

 中3、高2の部員3人で演じる。27日の練習では、「歩き方を子どもらしく」「飛行機が来るシーンは緊迫感を出して」などと注意し合いながら、表情や動きを確認した。

 同部は戦後70年の2015年から、戦争や原爆をテーマにした劇に取り組んでいる。市民平和大会での公演は初めて。舞台監督の同高2年、寺下桃葉さん(17)は「戦争が多くのものを奪った。平和は当たり前ではない。役者の表情を大切に、気持ちが表れる舞台にしたい」と意気込む。

 同大会は午後1~4時。入場無料。(高本友子)

(2017年8月2日朝刊掲載)

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