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シャレオ通り 催し解禁 憩いの場へ 規制を緩和 第1弾は6日平和行事

 広島市中区の紙屋町地下街シャレオの通りが、イベントで利用できるようになった。管理する国土交通省広島国道事務所と市が、にぎわいや憩いづくりのために規制を緩和したためだ。第1弾として原爆の日の6日、地元企業でつくる協議会が平和関連の行事を開く。(渡辺裕明)

 通りは法律上「道路」で、南北の通りが国道54号、2列ある東西の通りが市道。二つの通りが交差する中央広場以外ではイベントなどでの利用を認めてこなかったが、道路も使えるように見直した。道路部分を幅5メートル確保することなどが条件で、道幅が広い南北の通りや、東西の通りにある西広場や西中広場などが対象となる。

 道路を管理する市や国がイベント主催者などからの申請を受けて可否を決定。イベントの内容によって使用料を徴収するが、収益性のない場合は、減免対象となるという。

 市は、にぎわいの地下空間をつくり、都心部の活力につなげようと関係機関と協議してきた。昨年は西広場で平和関連行事を試行。国も北通りで物産展を試みた。通行の安全性を確認できたことなどから、4月から新たな道路占用の許可基準を設けた。

 6日の行事は、周辺の企業14社でつくる紙屋町・基町にぎわいづくり協議会が午前10時から西広場と西中広場で開催。主に外国人の来訪者を対象に、うちわに平和を連想する書を書いてもらい、無料でプレゼントする。同協議会は「広島、平和をアピールする機会にしたい」としている。

 市は本年度内にシャレオの通りや広場で西国街道のイベントや広島広域都市圏の特産品の展示・販売を計画。市道路管理課は「単なる通路でなく、イベントなどに活用して中心部一帯の活気につながれば」としている。

(2017年8月3日朝刊掲載)

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