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カナダから語る被爆者 古田小児童 地域の戦争学ぶ

 広島市西区の古田地区の子どもたちが地域の戦争や原爆被害を学ぶ「おはなし会」が2日、古田児童館であった。旧古田国民学校5年だった市内の被爆者3人に加え、卒業生でカナダ在住の好村ランメル幸さん(80)もインターネット中継で体験を語った。

 児童館と古田公民館の主催。古田小1~4年の50人余りが話に聞き入った。3年の時に校庭で被爆したランメルさんは被爆直後に家へ逃げ帰った記憶や、被爆死した父の遺体が近くの公園に運ばれ、目の前で火葬された際の苦しみを語った。

 旧古田国民学校は爆心地から約4キロ。校舎は救護所として多数の負傷者が運ばれ、校庭は火葬場となった。被爆当時、校舎にいた山本明子さん(83)=佐伯区=も「戦争になったら夏休みも学校生活もなくなる。どう平和をつくるべきか自分で考える大人になって」と語り掛けていた。(金崎由美)

(2017年8月3日朝刊掲載)

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