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「核廃絶を」マツダ球場一つ ピースナイター 高橋真梨子さん始球式

 平和と核兵器廃絶を訴える「ピースナイター2017」が2日、広島市南区のマツダスタジアムであった。3万1399人の観客が、平和を象徴する緑の特設新聞と、広島東洋カープを示す赤のポスターで客席を染めた。

 五回裏終了後、中国新聞社が用意した紙面を観客が一斉に広げた。球場全体が緑に包まれる中、原爆ドームと同じ25メートルの高さに赤い線が浮かび上がった。中区の小学校教諭の龍野仁美さん(25)は「楽しくカープ観戦ができる意味を子どもと考えたい」と語った。

 始球式は、廿日市市生まれで、両親が被爆した歌手高橋真梨子さん(68)が務めた。「惨状を聞かせてくれた親への思いが込み上げてきた」と振り返った。

 カープ球団、生協ひろしま、広島平和文化センター、広島電鉄、中国放送、中国新聞社でつくる実行委員会の主催。特設新聞は、東京にある広島県アンテナショップ「TAU(タウ)」でも配られた。(江川裕介、永山啓一)

(2017年8月3日朝刊掲載)

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